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タテマエは改正民法、ホンネは明治民法

戦後数年にわたる日本人の家族は(ということは冠婚葬祭も)、タテマエは改正民法、ホンネは明治民法という、二面性を帯びることになる。そうですね、「半分だけ民主主義」といったらいいだろうか。とはいえ、ここで冠婚葬祭を改革する戦後らしい動きがあったのも事実である。ひとつは、都道府県(のちには市区町村に移管)が生活改善運動と住民サービスの一環として、冠婚葬祭畑に参入したことだろう。一九四九(昭和二四)年、東京都は都民葬(現在の区民葬の前身)をスタートさせている。低価格の棺と、祭壇および葬具一式の貸し出しをセットにした簡素な葬儀ではあったが、これは全国の多くの自治体に波及、「市民葬」として定着した。また、一九五一(昭和二六)年にオープンした都立(のちに区立)新宿生活館は、人前結婚式のはしりともいえるサービスをはじめている。生活館とは全国の自治体にあった住民サービスセンターのこと。

神前で玉串を捧げるときはここに注意

神式の葬式である葬場祭の席では、焼香にあたるのが玉串奉奠だ。ほかにも通夜にあたる通夜祭・遷霊祭でも行わなければならない。玉串といえば結婚式がおなじみだが、あちらは祝儀、こちらは不祝儀だから作法は異なる。間違っても祝儀用奉奠にならないようにしたい。玉串は葉の部分を左に、根元を右にして神官から渡されるか、台に並べて置いてあるものから自分で取り上げる。手にするまえに一拝するのを忘れずに。玉串は胸よりやや高い位置に、左手で葉を下から奉げ持ち、右手で根元を上からかぶせるようにして、祭壇に進んでから一拝する。それから玉串を右回りに回して葉先を祭壇のほうに向ける。次に左手を根元に向かってすべらせ、右手を葉のつけ根に移してさらに玉串を右へ回転させながら、葉先が手前にくるまで右に回転させ、左手で根元を持って根元が祭壇に向くようにする。これで玉串は、葉先が円を描くように三六〇度回転したことになる。そのまま根元を祭壇に向けて玉串台に置き、一歩だけ下がる。その位置で二拝、二拍手、一拝するが、拍手はしのび手といって音をたててはいけない。あとは数歩下がった位置で遺族席に黙礼して席に戻る。

ビジネス会話が進む斜め45度

オフィスで「ちょっといいですか」と簡単な打ち合わせを立ち話でする場合もある。これが3人になった場合、横並びでは、話す人と聞く人が1対1となってしまう。この場合は中央の人が数歩下がり、3人がVの字になる形を作ると全員が視線を合わせて話ができ、会話が弾む。会話のキャッチボールをスムーズにするちょっとした気配りが、ビジネスを円滑に進めるのだ。会話下手な人によくあるのが、相手の真正面で話し、圧迫感を与えているケース。上手な人は、相手との位置も臨機応変だ。目標をともにする人とは横並びで視線の向きを合わせる。親しくなりたいときは、視線を適度に合わせたり外したりしながら話せる斜め45度の位置が最適。向かい合った席しかないときでも、少し椅子をすらして座れば、真正面で視線がぶつからずにすむ。